「叱られてる時はどうするの?」
「・・・?」
「すぐになんでも忘れるんだね。」
「・・う・ん。」
店いっぱいに広がる紅茶の香。
モーツアルトが静かに流れている。
本当は知ってるよ。でも恥ずかしい。。
それに。。言う事をさっさと聞く自分も恥ずかしいし。。
「まだできないの?」
「・・・・だって。」
「早くしないとお仕置きが増えるよ!」
「・・・」
私はテーブルの上の両手をそっとおろして膝の上に置く。
「ちゃんとわかっているじゃない。悪い子ね!忘れたふりして。」
「・・・」
「ごめんなさいでしょ。ごめんなさいも言えない子になっちゃったの?」
「ごめんなさい・・」
「遅いよ。お仕置き!追加!」
「・・・嫌・」
「ほら。もじもじしないの!ちゃんと前を向いて、両手はお膝でしょう!?」
「はい・・・」
「こっち見なさい!」
いやだ。。恥ずかしい。
だって・・目の中がちょっとエッチになってきちゃった。。
どうして叱られてるだけで、エッチな気分になっちゃうのかな・・私。
『ごめんなさい』って言うともう体が変になってきちゃうよ?
叱られるのが好きなのかな?
でもやっぱりあんまり怖いと泣きそうになっちゃうな・・・
でも叱られてエッチな気分っていうのもオカシイよね。
子供じゃありえない話だよね?
うーん・・でも・・これは本当のエッチな気分っていうんじゃないかな。。
やっぱり。感じてるってやつ?お尻が落ち着かない・・
叱られて『お仕置き』って言われる事を想像しちゃうからかな・・
そうすると、とろんってなっちゃうんだぁ。。
とろんっていってもきゃー嬉しいっていうんじゃないんだぁ。
いやいやぁ~とろん。かな。
「エリカ!? 何黙ってるの?
まさか、エッチになってるんじゃあないでしょうね?」
「。。なってないよ・」
「全く・・。」
「・・・。」
「昨日はあれだけ早く寝なさいって言ってあったのに夜更かししたね!」
「・・・・」
「ちゃんと答えなさい。」
「・・・はい。ごめんなさい。」
「今日はここでお仕置きします。」
「え! ここで?」
「そう、ここで。しかも叱られてるのにそんな目をしてる悪い子だし。」
「・・・いや。見ないで!」
「見ないでじゃないでしょう? 見せなさい!
エリカはどんな所も私に見せないといけないの。わかってるでしょう?」
はい・・わかってます。
こんな事言われるのはすごぉく恥ずかしいけど・・嬉しい。
だってエリカはいつも自分を知っててもらいたいんだぁ。
管理してもらいたい気持ちもある。
それで・・悲しい時や寂しい時にすぐに気がついてそばにいるよ。
って言ってもらいたいんだもの。
いい子じゃない時はすぐに発見してお仕置きしてもらえるし。
やっぱり子供と同じなのかな・・でも素直に従えない。
「だけどさ・・」
「え? だけど? 私に口答えするんだ?」
「・・・・わかったってぇ。もうしないよ・」
「しないよじゃないでしょう!?ほんとにしょうがない子なんだから。」
「・・・・」
「口で言ってもわからない子には、
いつだってちゃんと心と体にお仕置きしてあげないと!」
美咲はいきなり強い目をして私を見た。
わ!エリカは自分よりも強い人に弱い・・・だからこんな美咲に弱い。
「じゃ、お仕置きを始めます。」
「ねえ。。ちょっと待って待って!」
「うん?何?」
「だってさ・・ もうすぐさっき頼んだ紅茶が来るよ?」
「うん。知ってるわよ。だから何?」
「ううん。何でもない。」
「何でもないならごちゃごちゃ言わないの!お仕置きを追加するわよ。」
「あー・・」
ああでも! 美咲は今日はどんな事を言い出すのだろう・・
いつだってアイディアマンで、
私よりも一つも二つも上手なのだから。
ああ・・・神様 お願い。
すごく恥ずかしい事じゃありません様に。
エリカは痛い事より恥ずかしい事の方が苦手なの。。
美咲はバッグから太い綺麗なリボンを取り出した。
しかも真っ赤で目立つ。
1メートルぐらいあるかな?
そしてそれを持って、にっこり笑った。
ああ・・・このにっこり笑った時が一番怖い。
「さ、エリカ、昨晩は約束を守れずに夜更かしをしたわね。」
「。。。はい。」
「いいつけが守れなかった時はどうされるの?」
「お仕置き・・・」
「そうね。私はエリカに一番いいお仕置きを考えてあげてるんだから。感謝しなさい」
「・・・」
「膝の上の両手をテーブルに出していいわよ。そして、
両手をくっつけてそろえて前に出しなさい。」
「え・・? 手を前に?」
「早く! 一回言われたらわかるでしょう?いらいらするわね」
「はい・・」
美咲はちょっとヒステリーだから嫌い。
でも厳しい感じもお仕置きの内容を確認するのは・・好き。
そして私の両手はすごく目立った真っ赤なリボンに、
あっという間に一まとめに括られた。
そして、蝶々結びのリボンに可愛く綺麗に括られて、
まるで美咲へのプレゼントのようになって、
テーブルの真ん中へ置かれている。
私は赤いリボンで括られてる自分をじぃっと見てた。
超恥ずかしい・・でも。。動けなくされるのは・・好きなの。
美咲のプレゼントならそうなってもいいの。
そして私はしばらくじっとそのままでいる事を命じられた。
ああ・・・でも!
向こうから紅茶を運ぶウエイトレスが歩いてくるぅうう・
現実はそうはうまくいかないかもしれない。
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