2ntブログ

その人は
部屋に入るなりクッションを2つベッドの上に投げ、
それを無造作に重ね、
バン!っと叩いた。

「靴を脱いでここに上がりなさい!」

怖くてとても質問など出来ない。

「はい・・」
私は小さな声で答え
靴をそっと脱ぎ、それから
どんな風にそこに位置すればいいのかと・・もじもじしていた。

「頭の悪い子だね!
そこにお尻を乗せて両手は好きにしてよろしい!
ぐずぐずするんじゃない!」
「は・・ハイ!」

私は緊張して体が思うように動かない。
でも早くしないともっと馬鹿な子って思われちゃう。
こうかなこうかな よいしょっ・・
ぎこちなくお尻をクッショの上に乗せたけど
クッションが崩れて格好良く決まってないし、
なんか変だな・・これでいいのかな・・

「もっとちゃんと!クッションを重ねてきちんとお尻を乗せるんだ!」

・・・怖い・・

「はい・・」

急いでできるだけきちんと直す。
じっと見られてる。

ようやくお尻が高くクッションの上にセットされたけど、
顔がぁ・・うぐぐ・・ぐるじぃ・・
息ができない・・でも、こうやったらいいかなこうかな・
横向いてもいいのかな・・右向き?左向き?
あ・・こっち見てる。怖い・・

「お尻をきちんとセットできたら、
あとは苦しくないように自分で調節しなさい」


「さあ。これが君の基本ポーズだ。
忘れるんじゃない。
これからは私が 『用意!』といったら 
すぐにこの格好にならなければいけない。
もたもたしてるとそれだけ辛い目にあうよ。
わかったね!?」

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