2ntブログ
まあるい大きなお月様の光が
音もなく窓から忍び込んでくる夜。

ベッドサイドの灯りはいらないぐらい
お部屋の中は明るくて

風は穏やかだから
少し窓を開けてみます。


そんな日には、
もう寝なさいと言いにきた、あなたの
シャツの裾をつかんではなさずに、
「ねえ、お話読んで、読んで」と、せがみます。


「駄目だよ、もうこんな時間だ。」
「いやいや、お話読んで、読んで、お願いよ。」


ずうっとおねだりしてるエリカに負けたあなたが、
「しょうがない子だな、それじゃ少しだけだよ。」

「はい。」
エリカは思いきり甘えた声。

「それじゃ、どれにしようかな?」
ベッドサイドの本箱には、
お仕置きのお話ばかり書かれている絵本がずらっと並べられている。
外国の絵本は綺麗で、お尻を出してる挿絵も可愛い。
エリカがもっと英語の勉強をするように、
時々あなたがお土産に買ってきてくれるんです。


真っ白なネグリジェに着替えて、いい子にベッドに入って待っていると、
「じゃあ、今日はこれだ。」と選んで、
あなたもエリカの隣に、寝転んでくれる。

それから、よいしょって、エリカの肩の下に腕を差し込んでくれて
エリカが顔をくっつけて本を覗き込むと、
よしよしと髪を撫でてくれる。


「それじゃ、読んであげよう。」

それは、
『良い子のお仕置き人形になるためには、
どんな風に毎日過ごさないといけないか』っていう、本です。
エリカは最高に幸せ。
「こうやって毎日読んでくれたら、本物のお仕置き人形になる日が早く来るのになぁ。」
ってこそっと言いながら、
もっともっと、大好きなあなたの身体にくっつくの。


「おいおい、そんなにくっついたら読めないでしょ。」
「うーん・・ いいでしょ。大好きなんだから。」


なんとかなんとかでなんとかで、なんとかで・・・
そしてなんとかのなんとかがなんとかで・・・(英語)


そのうちに、エリカは、スースー寝息をたてて
せっかくお話してもらっているのに、寝てしまいます。

だって、お話も読んでもらいたいけど、
寝るときに、そばに居てもらいたかっただけなんだもの。
安心するの。スースースー。


しばらく全然気がつかずにいたあなたも、変だと思って、
エリカの顔を覗き込む。

「エリカ? うん? エリカ!!?」


「あーあ・・またやられちゃった。」とつぶやいて、
「おい、エリカ、お仕置きだぞ。」
とちょっと怖い声で言ってみるけど、エリカはもう夢の中。


あなたは一瞬、ネグリジェの裾をまくリあげて、
お尻をむき出しに、ぱーんとキツイ一発叩いてやろうかとも
思うけれども・・・
スースー寝息をたてて幸せそうに寝てるエリカに負けて、
耳元で囁くよ。


「明日一番でお仕置きだ! わかってるな、エリカ。」






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